こう単純化して考えれば、ポートフォリオ理論も難しくありません。 将来の株価など、誰にも予測できません。
この株は上がる・下がると株式評論家はいろいろ予測しますが、上がるとわかっていればすでに株価は上昇しているでしょうし、下がるとわかっていればすでに株価は下落しているでしょう。 どうせわからないのなら、いくつかの銘柄を組み合わせて買えば、上昇率はそれほど大きくはないかもしれないけれども、下落のダメージも小さくてすみます。
もし将来円安になるとします。 円安になると、輸出企業が海外でモノを売ったとき、円でみた利益が増えるので、輸出企業の将来の業績にとってはプラス要因です。
他方で輸入企業が海外でモノを買うには円でみて高く購入することになってしまい、利益を圧迫されるので、輸入企業の将来の業績にとってはマイナス要因です。 また、将来金利が上昇するとします。
大きな設備投資を続けるなどして借金が多い企業や金利差でもうける企業にとっては、金利負担が増えて利益を圧迫するのでマイナス要因になり、無借金経営をしている企業は同業他社にくらべ競争力が増す上に運用収益が上がるのでプラス要因になります。 円か高くなっても安くなっても、また金利が高くなっても低くなっても、両方の企業の株を持っていれば、一方が下がってももう一方が上がります。
また先に述べたように、歴史的に株価の収益率は高いので、長期保有さえすれば、結果的にトータルでそこそこのリターンを期待できることになります。 ではその組み合わせをどうすればいいのでしょうか。
これを計算するには相関係数というものを駆使する必要があるのですが、わざわざコンピュータでプログラミングして厳密に計算する個人投資家はいないでしょう。 ここでたいへんおもしろい試算があります。
株の銘柄の数を増やせば増やすほどポートフォリオのリスクは減少していきます。 ところがある程度減少してからは、銘柄を増やすごとにリスク軽減の影響が弱まり、おおむね20銘柄くらいからは、銘柄数を増やした割にそれほどリスクは減らなくなります。
言いかえれば、おおむね20銘柄持てばリスクは低くなると言えるのです。 個人投資家でも20銘柄ならなんとか買えるでしょう。

ミニ株や「るいとう(株式累積投資)」という制度もありますから。 株式のほか、債券や外貨資産に投資してみましょう。
債券や外貨資産は、株式とは異なった動きをしますから、通常の場合、リスクを効果的に減少させてくれる役割を果たしてくれます。

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